おいしいお米の炊き方
まずは、お米の保存について
お米は精米したその瞬間から、劣化が始まっているのです。常温で保存すると、気温や湿度の影響を受けやすくなるため、表面の脂肪の酸化などによって、お米が劣化してしまいます。一般家庭でのお米の保存に適した場所は冷蔵庫が最適でしょう。
しかしながら冷蔵庫は除湿の働きをしてしまいます。お米の乾燥を防ぐ為にはペットボトル等の密閉出来る容器に入れて下さい。
そして2週間位のサイクルで精米日に注意して購入されるのが好ましいでしょう。
続いて、お米の洗い方
最近のお米は、精米技術の向上によって、かなりきれいに糠が取り除かれているため軽く洗う程度で十分。糠臭さも、ほとんど気になりません。
逆に強く洗ってしまうと、お米の表面にキズがつき炊きあがった時に破裂してしまい、ベチャベチャのご飯になってしまいます。
それでは洗米のコツを
洗米1回目、最初の水を入れる時は、研がずにそのままさっと水を捨てる。
精米されたお米は、非常に水を吸収しやすいため、最初から研いでしまうと、米の表面の糠やゴミまで吸い込んでしまうのです。
そして2回目以降は指の腹で軽く洗って下さい。
これを2・3回で十分きれいに洗えます。なお、にじみ出て来る白いものはデンプン質ですので洗いすぎはおいしさを損ないますのでくれぐれもご注意!(少し白濁が残る位でよい)
次にお米の浸水時間について
ここはかなり重要なポイントです。
実はお米の芯まで水がしみ込むのには、2時間かかります。
米の浸水は炊きあがりの食感を左右すると言いますが、それだけではありません。
水をたっぷり吸ったお米は、炊いた時に、米の中心まで熱が行き渡ります。この熱によって起こるのが、デンプンのブドウ糖への変化。
糖化酵素が熱によって活性化され、デンプンをブドウ糖に分解。ごはんの甘みを引き出すのです。つまり、水を多く含むお米ほど、おいしくなるということです。
最後に
炊飯が終わりましたら、すぐにお釜の底から上へと余分な水分を飛ばすようにほぐして下さい。この作業によってしゃきっとした食感のご飯になるでしょう。